広島の地で一生忘れない思い出ができた

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仙台空港から直通のフライトで1時間20分。

 

僕は生まれて初めて広島の地を踏んだ。

 

山陽をぶらりと巡る一人旅のためだ。

 

今回の旅は山口、広島、岡山と巡ったが、その話はまた別の記事に書くとしよう。

 

さて広島をぶらぶらしているうちに夜になった。

 

いつもであれば現地の居酒屋に行き、その土地の食材やお酒を堪能するお決まりのパターンとなるはずだった。

 

しかし今回は”より広島らしい”ことをしたいという思いから、

広島東洋カープをマツダスタジアムに観戦しに行くことにした。

 

夜にできることで一番広島っぽくね?って自分の中で完結したので、

”そこまで広島っぽくない”などという異論は認めない。

 

そうと決まればとレンタルサイクルにまたがり、僕は球場を目指した。

 

ちなみにレンタルサイクルは最初の1時間168円と、かなりお手軽に利用できる。

広島市シェアサイクル[ぴーすくる]
広島市シェアサイクルはどこのサイクルポートでも自転車の貸出・返却ができるシェアサイクルです。

 

球場についた。

もう試合は始まっており、球場内からは応援歌やら歓声やらが聞こえてくる。

早く試合が見たい気持ちを堪え、僕は球場から少しだけ離れた場所にある、自転車の返却場所へ向かった。

 

自転車を置き、当日券を買いに向かう。

ん。。

なぜか販売場所が閑散としている。

あれ、平日だから空いてるのかな、と聞いてみると。

 

当日券は完売しました。

 

ウソだろ!!

今日は平日の前半だぞ。

なんで売り切れるんや。。。

 

甘かった。

僕は広島カープの人気を見誤っていた。

カープ女子、などというワードができるくらい人気なのは分かっていた。

だがしかし、ど平日にチケットが完売するくらいの人気だとは。。

 

球場の煌々としたライトや盛り上がる歓声とは裏腹に、僕の心はどんより曇り、トボトボと駐輪場へと向かった。

 

「また168円かかるじゃねえかよ」

 

と少しケチな気持ちも”当日券完売”による心の曇りによって芽生えていた。

 

そんな僕をあざ笑うかのように、自転車のロックがなぜか開かない。

 

何度やっても、開かない。

 

ふざけんなよ、、と凹む僕に、突然声がかけられた。

 

「お兄ちゃん、これでみてきいや」

 

見るとどこからともなく現れた女性が、僕にチケットを差し出してるではないか。

 

??????????

 

なにがなんだかわからなかったが、こんなうまい話があるわけないことだけは瞬時に浮かんだ。

 

うす暗い駐輪場で、宮城から来たどこぞの知らない若造に、大人気広島カープのチケットを譲るなんて怪しすぎるじゃないですか。

 

絶対裏があると確信し断ったが、いいからいいからとその女性はチケットと僕を置いて球場へ向かってしまった。

 

一人取り残された僕はどうしようもなくなった。

手元にはチケットが一枚。

 

意味が分からなすぎる。

 

ただ、こうして突っ立ていてもどうしようもない。

いざとなれば逃げればいいやと、その女性を追うことにした。

 

女性は離れてはいたが、追いつくことができた。

旦那さんも合流しているようだ。

話を聞いてみると、3枚チケットをもらったらしいが、一人来れなくなったのだという。

車を駐車場に止めたときに、自転車と格闘している僕の姿が見えて声をかけた、という流れだったらしい。

 

ほんの数分前は通れなかった入場ゲートが、今通れることに僕の腕には鳥肌が立った。

奇跡としか言いようがない。

 

「よく野球は見るんか」

「ええ宮城なので楽天見に行きますよ」

「じゃったら楽天ファンか、コノヤロー笑」

なんて会話をはさみつつ階段を上がる。

 

上がった先で見るマツダスタジアムは壮観だった。

どの席も赤いユニフォームに身を包んだファンで埋め尽くされている。

 

ストライクが入れば、一球ごとに拍手が起こり、ヒットが出ればもうめちゃくちゃに盛り上がる。

ご夫妻曰く、観戦チケットは地元の方でもなかなか買えないらしく、当日券はなおさら難しいとのこと。

 

そんな球場で、試合を見れる感動、初対面の若造に親切に接してくれた方々へのありがたさで胸がいっぱいだった。

 

試合には負けてしまったが、僕の心は晴れ晴れとしていた。

 

誘ってくださったご夫妻にお礼を言い、駅へと向かった。

宿へと向かう電車の中で、僕は幸せな気持ちに包まれていた。

 

 

 

僕はあの試合の光景、出会いを一生忘れない。

 

宮城に戻った今も観戦チケットを見ると、情景が浮かんでくる。

 

これから先もずーっとなくさないように持っていよう。

 

このチケットはあの幸せな時間をいつでも僕に見させてくれると思うから。

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